おすすめ度:★★★☆☆
基本的にはいつもの佐野節のエッセイで面白いのだが、「子どもを生む人生が幸せで、それは生物的にも当然」というような内容の対談はいただけない。これに加えて、日教組嫌悪や昔の人の方が立派だったという論調なども読むに耐えない。テレビの影響なのだろうかと思う。それまで見どころがあると思って好んで読んでいた著者でも、年をとったり、死期が近づいて思っていることを自由に発言するようになると、幻滅する内容が多いのはしょうがないのだろうか。