2021|01|
2014-12-29 [長年日記]
_ [読書] 片岡剛士『円のゆくえを問いなおす』
とにかく金融緩和を行い、デフレ脱却が景気回復には必要であるということがわかるし、他国ではきちんと2%から4%程度のインフレになるように対応している。日本でも日銀法を改正して法律に明記されれば安心なのだが、現在は政権が変われば方針も変わりそうなのが問題。
また、変動相場制では、独立した金融政策、国際資本移動の自由化、為替レートの安定化をすべて同時に達成することはできない(国際金融のトリレンマ)。したがって、独立した金融政策と国際資本移動の自由化を目的に為替レートは必要に応じて変わるものだという認識が重要なのだろう。最近の円安は、数年前の為替レートなので「行き過ぎた円安」という批判は一体何なのだろうか。円高のときこそ批判すべきなのに。
おすすめ度:★★★☆☆
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