おすすめ度:★★★☆☆
著者が客員教授としてインドで過ごした2か月間の日記。インドで感じたことがそのまま書かれていておもしろかった。物価がピンからキリまであったり、カースト制のため仕事が完全に分業になっていたり、為替のために大金持ちになる観光客に対する扱いが都市と地方で違うことなど、なるほどと思うことばかりだった。著者はインドで日本に関する講義をするのだが、その要約も勉強になる。また、グローバリズムで不安定になった旧来の制度や価値観を埋めるために、ナショナリズムが台頭するということもひとつのテーマになっている。
おすすめ度:★★★★☆