おすすめ度:★★★☆☆
神話、伝説、昔話などの深層心理学的分析。桃太郎や白雪姫といったよく知られた話の他にイタリア、ケルト、アイヌなどの話も取り上げられている。
一神教と多神教、西洋と東洋、母性と父性といった観点から解釈されている。これらの分析はそれ自体はいろいろな評価があると思うし、もし現実の問題に一面的な適用をするとかなり危険であり、間違っているのではないかと思う。ただ、物事には両面あって、どのようにするのが良いのかは本当に難しいというような、本書からでも読み取れる著者の態度が臨床的に正しくしているのだろう。