おすすめ度:★★★☆☆
『すべてはモテるためである』がおもしろかったので期待していたのだが、それほどでもなかった。内容はおかしいということはないが、アダルトチルドレンを扱った本とほとんど同じ。『すべてはモテるためである』の中に中村うさぎのこの本へのコメント「自分(著者)のことをなにも書いていない」とあったが、まさにそのとおり。アダルトチルドレンとは診断ではなく自任であるということと関連しているが、当事者性が少なく、それでいて他者の幸せを論じてしまうという構造が興ざめさせる。